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大神輿

大神輿

私達が下町などで神輿に接する時、必ずその大きさを話題にします。
しかし神輿には彫り、錺細工、塗り、そして全体の調和など、細かくしてみると一味違ったものが見え、神輿を拵えた人達の研究や工夫が伝わってきます。
六親會の大神輿は新調時、近隣の神輿に負けないように創意工夫を重ね総欅白木彫りで淡彩に色を入れた神輿として、浅草宮本卯之助商店にて拵えました。
基礎となる※a)台輪は、周辺の道路事情から二尺一寸五分とし、これに二尺三寸の担ぎ棒を通す為、高さのみ二尺三寸サイズとしました。※b)三味線胴には龍と白虎の浮かし彫りが飾られ、胴をさらに大きく見せています。神輿中央の鳥居には正面を向いた龍が巻付き、純金製小山八幡神社の額と足元には※c)沓石を据えています。※d)蕨手は白龍の巻きつく二尺三寸用特別仕様(白龍が巻き付いた蕨手は本神輿が日本で初めて使ったものです。)で神輿全体を大きく見せています。※e)葺返しは錺(地彫りとも呼ぶ職人の手仕事)で、葺返し紋も特注緑色の七宝36個がはめ込んであります。※f)屋根紋は小山八幡神社の巴、※g)屋根は黒漆塗唐破風型で、半円形の曲線唐破風の下には懸魚と呼ばれる淡彩に塗られた掘り(朱雀、雉子、鶯、鷹)が入っており、※h)露盤は二尺三寸用特別仕様で標準よりも高く、中彫り(四神)を大きく見せています。※i)駒札は「小山六」と「西小山」の2種類が有り、両社祭、除夜祭等で使い分けています。※j)飾り紐は黒地に金糸をあしらった西陣の超特別仕様で、黒金の組み合わせの紐は日本初とも言われています。
※k)大鳥(鳳凰)は二尺五寸用を誂え、瞳にはダイアモンドがはめ込まれており、これにあわせて小鳥と鈴も二尺五寸用を使用しています。
蕨手、軒下、鳥居、三味線胴とあらゆる場所に様々な手法で龍が彫られ、龍神輿というに相応しい姿になっています。大神輿が完成した際には「浅草宮本卯之助商店に飾らせて欲しい」と言われたほどの拘りの神輿です。浅草の店舗に飾った事により、本神輿の飾り(白龍や黒金紐等)を倣った神輿が全国に広がっていき、いわば現代神輿の基礎となりました。
小山六丁目は道幅の狭い道路事情もあり、神輿製作に協力いただいた全ての方々の家前を通過する為には、胴は小さくするほかありませんでした。それでも何とか神輿を大きく見せようと、大きいサイズの大鳥や屋根等を使用し、工夫に工夫を重ねて拵えました。
※誰が見ても溜息が出る程の美しい大神輿を担げる機会は、基本的に年2回(両社祭・除夜祭)です。イベント等で使用する場合もありますので、要確認です。
貸し半纏は予約制(有料)となります。

◎大神輿拘り部位説明◎

※a)台輪 【だいわ】担ぎ棒を差し込む神輿の土台(基礎)になっている部分。○尺○寸という寸法で表し、神輿の大きさを示す尺度の一つになっています。大神輿の台輪は二尺一寸五分のものを高さのみ二尺三寸として造られています。
※b)三味線胴 【しゃみせんどう】神輿の大きさを決める土台になる部分で、三味線の胴に形状が似ていることから、そう呼ばれています。普通、三味線胴には金属製の装飾を取り付ける程度ですが、大神輿は三味線胴にも拘り、龍と白虎の浮かし彫りを装飾しています。
※c)沓石 【くついし】礎石の上、柱や縁の束柱(つかばしら)の下に据える石。根石(ねいし)とも言います。神社にあるような大きな鳥居には必ず据えられていますが、神輿の鳥居に据えられているのを見る事はあまりありません。
※d)蕨手 【わらびて】早蕨のような先端が巻き込んだ形の意匠で、屋根の四隅に装飾されています。上端に小鳥(鳳凰)や宝珠などを飾り、野筋や飾り紐を取り付けます。 大神輿の蕨手には白龍が巻きついており、最近ではこれを真似た神輿を多く見掛るようになりました。
※e)葺返し 【ふきがえし】屋根の軒先にある、反り上がった形状の装飾。兜の錏(しころ)の両端の左右に耳のように出て後方へ反っている部分の事なども指します。神輿に向かって投げられた賽銭がここに溜まる事から「賽銭受け」と呼ばれる事もあります。大神輿の葺返しには七宝焼きで造られた飾り紋が、計36個付けられています。
※f)屋根紋 【やねもん】神輿を奉納した人の紋や稲荷神社の神輿は稲穂の紋などが多く、円形のものを1面に1つ付けるのが一般的ですが、数個付けている例もあります。大神輿には小山八幡神社の巴が1面に1つ付いています。
※g)屋根 【やね】軒が一直線のものを延屋根(のべやね)造り、山形曲線のものを唐破風(からはふう)造りと呼び、梨地塗り、黒漆塗り等があります。大神輿の屋根の形状は黒漆塗唐破風型で、屋根の大きさを二尺三寸としています。
※h)露盤 【ろばん】大鳥の下の四角い形をした台座。塔などの方形造りの屋頂にある四角い台も露盤といい、上に伏鉢がのる。大神輿の露盤は、胴に比べひと回り大きな二尺三寸用特別露盤となっています。高さも標準より高く、これも神輿を大きく見せている仕様の一つです。
※i)駒札 【こまふだ】神輿の所属、名称、町村名等を表すため屋根上部に取付ける木製で将棋の駒を模したものです。大神輿に付ける駒札は“小山六”と“西小山”の二つで、其々を両社祭と除夜祭で使い分けて使用しています。
※j)飾り紐 【かざりひも】文字通り神輿を飾る為の太い紐です。製作当時、神輿用の飾り紐で黒地に金糸をあしらったものは存在しなく、西陣で拵えた特注品です。黒地に金糸は日本初ともいわれています。
※k)大鳥 【おおとり】屋根の頭頂部に付けられている鳥形の装飾。神の使者として神意を人間に伝え、人間を守護するものと伝えられています。雄を鳳、雌を凰と称したともいわれます。大神輿に飾られている鳳凰は、二尺五寸のもので、神輿を大きく見せています。

両社祭(小山八幡神社、三谷八幡神社合同祭)

両社祭

毎年9月5日に近い日曜日に行われる、小山八幡神社地区と三谷八幡神社地区の6町会+1団体の連合祭。夕方から武蔵小山駅前へ向け、パルム商店街の中を7基の神輿が連合渡御します。武蔵小山駅前行事後、江戸見坂に通じる道を西小山の駅前まで渡御し、ロータリーに集結します。しながわ百景の一つで、夜の闇に照らされる連合神輿の様は他で見られない光景です。是非一度、足を運んでみて下さい。

6町会、1団体

荏原四丁目 鳳和會荏原五丁目 豪龍會荏原七丁目 昇龍會
小山四丁目 鳳友會 / 小山五丁目 五友會 /
小山六丁目 六親會
武蔵小山パルム 神輿会


除夜祭(大晦日)

破魔矢を付けた大鳳

毎年12月31日の夜中に極寒の中行われ、大神輿が出御して、観ている人も熱くなる祭りです。年明けを神輿と共に迎えれば、ご利益があるかもしれません。 (渡御中に年越しとなります。)
熱くなれるとはいえ、平均気温は2〜3℃です。大神輿を担ぐ
予定がない方は、十分に厚着をしてご覧下さい。
締め込み姿の担ぎ手も多く見られ、まさに「神輿馬鹿の祭典」
を十分に堪能する事が出来ます。
両社祭の時、鳳凰は稲穂を銜えていますが、除夜祭の時は破魔
矢を銜えますので、是非確認してみて下さい。


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